ブルーの手記

それは冬には珍しく暖く感じられた１１月３０日の出来事。


私、ペトラブルーは非番ではありましたが、人々の平和を陰ながら守る為のパトロールに出ていました。
悪の組織が襲って来てはいないか、レンジャー達は日々目を光らせているのです。
ええ、決して遊んでいるのではありません。映画館にもデパートにも敵が現れる可能性があるのですからね（ポップコーンもしゃもしゃ）

そんな中、とあるお店でモンスターが大量発生していると聞きつけ早速現場へ急行…ばっちりポーズを決め込み完璧な登場シーンとなりました。
これにはモンスターもさぞ恐れおののいているだろう…と酔いしれるのもつかの間、既に別の誰かに討伐されてたようで店内は平和そのものだったのです。
残念…でも私達レンジャー以外にも正義の為に動いている方々がいる事に感動を覚えつつパトロールを再開しました。

するとまた別のお店でモンスターの目撃情報が…しかしそこも辿り着いた時には討伐完了の札が。
後手後手に回る事に歯がゆく思いながら同じ事を何件か繰り返したのでした。

そして１時間後…ようやく、ようやく私も捕獲に成功しました！！




奇しくもそこはペトラ元町基地からすぐ近くのコンビニエンスなストア。
捕獲の喜びを誰かに伝えたくて基地に押しかけてみました…自慢だなんてまさかそんな。

この日はグリーンとイエローの当番だったようで、白き聖なる袋から取り出したモンスターの姿を見るやいなや、２人とも羨望と尊敬の眼差しをこれでもかという程向けてくれるのでした。うむ、苦しゅうない。
そのまま基地で討伐……もごもご、んぐんぐ……んん、こ、これは……！！！

……普通の肉まんですね。
しかしながら食べる間に段々と中身が見えてくる様や、ボディの青々しい色がなんとも食欲を…こほん。
ともあれ、ごちそうさまでした。


あまり邪魔するのも悪いと思い、３０分ほど居座ったのち、更なる悪の討伐の為に夕闇せまる街へ歩き始めたのでした。
悪の蔓延る場所に我らあり。世界平和の為に明日もペトラレンジャーは戦うのです！

fin.



※この記事は半分フィクションです。実際とは異なる表現、事柄が含まれております。